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zoom RSS 『創造者たち 現代芸術の現場』

<<   作成日時 : 2018/06/20 17:37   >>

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 『創造者たち 現代芸術の現場』小林康夫著 講談社


 新本で入手することは難しく、古本屋さんで買い求めました。12人の芸術家たちと東京大学教養学部教授、小林康夫さんとの「創造」をめぐる対談集です。
登場する12人の芸術家は、森村泰昌、天児牛大、黒田アキ、内藤廣、宮本隆司、三宅一生、田窪恭治、吉増剛造、田原桂一、辻けい、近藤譲、タナカノリユキ各諸氏。

黒田アキさんの作品をもとにデザインした表紙にグレーに白抜きの文字「感性は場のなかにある」が目をひく帯。

本のなかほどに登場するアーティスト達の代表的な作品が数点収録されているページがあるのですが、写真フェスティバル春の祭典の招待作品、田原桂一さんの1994年の「ガラスにシルバー・プリント」、
田窪恭治さんのサン・ヴィゴールド・ミュー教会の入り口壁画、93年に芸術選奨文部大臣新人賞 内藤廣さん建築された建物の内部、時間の流れのとまったような天児牛大さんのパフォーマンス、森村泰昌さんの「美に至る病」女優になった私よりの作品、赤を背景にした裸婦にかけられる照明とのコントラストが、美しさを際立たせていました。
美しさといえば、内藤廣建築設計事務所の高い天井と竜骨状の梁の写真から東大の駒場の講堂の写真を連想しました。世界的な芸術家の森村泰昌さんが7年目の浮気の衣装をまとったマリリンとして数10分に及ぶ学生たちを前にパフォーマンスをしたことで有名なあの場所です。白いマリリンがモノクロの写真におさまるそのセルフポートレートはその白さが際だって目をひくものがあり、背景となる建物の内部の照明の構造がまるでタイムトンネルを思わせるような時をこえた雄大さを感じさせていました。講堂の広さをも美の世界にひきこむアーティスト森村さんの存在感は本当に凄いと思いました。

対談集を読んでいるときは、そのときそのときのその人の言葉がいきいきと伝わってくるようでとても好きな時間です。

小林さんのお言葉のなかに「光りは芸術の解釈である」というのがありましたが
「どんな意味なんだろう・・・・」「う〜ん・・・・」「・・・」とうなりながら読んだページも沢山ありましたが、それぞれ対談の先頭ページに写真が掲載されているのも嬉しかったりととにかく面白い本でした。

素晴らしい芸術を創造されるアーティストの方々の対談集、感動の一冊でした。

 

創造者たち―現代芸術の現場
講談社
小林 康夫

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『帰ってきたソクラテス』池田晶子著 新潮文庫

「新潮45」に1992年8月から94年3月に連載された帰ってきた?ソクラテスとの対話シリーズ。登場人物はテーマによっていろいろ、性を語ろう女たちの会代表として、あのクサンチッペも。
 
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『ナジャ』アンドレ・ブルトン作 巖谷 国士訳 岩波文庫


パリの町で出会った若い女性ナジャとともに過ごしたブルトンのドキュメント作品。訳者の巖谷 国士さんの解説によるとブルトンは70歳近くになってから実に35年以上も前に書かれた作品に300箇所以上の訂正を施したそうです。その1963年のブルトンによる全面改訂版に基づいた新訳の岩波文庫(2003年7月16日第1刷発行)の「ナジャ」です。
パリのモーベル広場の写真や、「恋人たちの花」、ほかに切り絵、ナジャのデッサン絵葉書に裏に描かれたデッサンなども収録。



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