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zoom RSS 『不滅の恋』

<<   作成日時 : 2018/06/19 09:17   >>

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『不滅の恋』Gary Oldman Immortal Beloved
デラックス版 1994年のアメリカ映画

恋人の部屋で月光を奏でるシーン、第九の指揮をしながら幼少時代を回想するシーン、重くなってゆく耳疾に苦しみに自暴自棄な行動に及ぶシーン等、印象的なシーンは数々ありました。泥酔し足ももつれんばかりに路頭をさまようシーンは、モーツァルトをモデルにしたアマデウスのなかにも出てくるのですが、どちらも見ていて切ないものです。苦しみを音楽へと昇華させることによって
人間の弱さと強さ、明るい部分と陰の部分が象徴的に描かれているようにも思えてなりませんでした。

DVDのパッケージは、カラーで三人の女性と五線紙をデザインした背景で、ピアノに片耳を近づけて、その音色に聴きいるゲイリー・ウォールドマンが演じるベートーヴェンです。DVD本体はそのままセピア色に色調をかえたものがその表面を飾っています。

ベートーヴェンが残したといわれる宛名のない不滅の恋人への手紙をテーマにした映画ということでとても興味深く、また実際のピアノの演奏シーンも主演のゲーリー・ウォールドマンが弾いているということでとても楽しめた映画でした。

ただ見終えてからの「彼にとって恋人とはいったい誰だったのだろう」という疑問はますますわいてきてわたしのなかではいまだにべートーヴェンブームが続いています。

彼の音楽は明るく柔らかな旋律のイメージが強いモーツァルトと異なり、たえず片隅に交響曲「運命」の第1楽章のような男性的で重厚なイメージがあり、ベートーヴェンの作品を聴くときには、たえずじっくり耳を傾け集中し,しかも身構えて?(笑)聴かなければいけないという(イメージがぬぐいきれなかったのですが)、
第九の初演演奏会で、ある一人の歌手に促されて指揮台から観客席がわに振り向き、はじめて観客の興奮と賞賛の満場の拍手の様子に気づいたという晩年のエピソードや、
かつて伝記で読んだ耳の症状が悪化して、難聴がひどくなそれによって人々から誤解を受けることも少なくなかったということ、そして何よりも今回のこの映画で、いつも苦味をかみつぶしたような気難しい表情の大作曲家というイメージは、ゲーリー・ウォールドマンの素晴らしい演技とあいまってがらりと変わりました。

監督はバーナード・ローズ。音楽の監督としてはゲオルグ・ショルティを招き ロンドン交響楽団 

アンナ・マリーにイザベラ・ロッセリーニ  シンドラーにジェローン・グラッペ。

ゲーリー・ウォールドマンの素晴らしい演技に感動でした。心から惜しみない拍手をおくりたい気持ちでいっぱいです。

 

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